プロが教える防犯対策

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2010年12月16日

侵入窃盗の防犯対策【犯罪傾向編】

カテゴリー | 住まい |

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景気が低迷する昨今、生きていくために切羽詰って侵入窃盗を犯してしまう人も多くなってきています。
それを裏付けるように、警視庁の統計データでは、全国で約3分に1件もの侵入窃盗事件が発生しているとのこと!
これはもはや他人事ではありません。まずは「もしかしたら自分も…」と考え、侵入窃盗を未然に防ぐ対策を行いましょう。

今回はまず「犯罪傾向編」として、警視庁の統計データを下に侵入窃盗犯罪の傾向をご紹介します。
犯罪の傾向を知っていただき、次回は「防犯実践編」として、具体的な防犯対策をご紹介いたします。


■全国侵入窃盗認知件数

総件数:155,047件

【内訳】
住宅・・・94,548件(60.7%)
一般事務所・・・20,668件(13.7%)
商店・・・12,496件(8%)
生活環境営業・・・11,610件(7.6%)
その他/金融機関等・・・15,725件(10.1%)
[出展:警察庁統計データ]

まず、平成20年の全国の侵入窃盗件数ですが、なんと窃盗事件の60%以上が住宅で発生!
内訳は、一戸建が59,183件(62%)、マンションなどの共同住宅が35,365件(38%)と、どちらも非常に多い割合になっています。


■盗まれやすいもの

現金・・・61%
預金通帳、宝石、家電製品・・・約10%
[出展:警察庁統計データ]

最も狙われやすいのは現金。その次に多いのが、預金通帳や宝石、家電製品となっています。
一般家庭ではあたりまえのようにあるものばかり。家電製品は仕方ないとしても、現金や預金通帳は慎重に保管場所を考えた方が良さそうです。


■被害金額

10万円未満・・・37%
50万円未満・・・22.4%
被害なし/被害額認定困難・・・17%
50万円以上・・・9.7%
1万円未満・・・8.4%
3000円未満・・・5.5%
[出展:警察庁統計データ]

実際に被害にった金額別で見ると、10万円未満の被害が、全体の67.9%であるという事!
「うちは盗むものなんてないから大丈夫」は通用しません。泥棒は、お金持ちの家を狙っているのではなく、確実に侵入できる家を狙っているようです。


■侵入手段

【一戸建て(総件数:59,183件)】
ガラス破り・・・24,986件(42%)
無締まり・・・24,740件(42%)
その他・・・9,457件(16%)
[出展:警察庁統計データ]

【中高層住宅(総件数:35,365件)】
ガラス破り・・・14,164件(40%)
無締まり・・・11,730件(33%)
合鍵・・・2,253件(7%)
その他・・・7,218件(22%)
[出展:警察庁統計データ]

一戸建住宅、中高層住宅共に多いのは、ガラス破りと無締りとなっています。
また、マンションは、合鍵による侵入が多く、その他で多いのは、ピッキング・サムターン・合鍵以外の施錠開け、ドア錠破り、戸外しなどです。
窓ガラスは簡単に侵入しやすく、無締りは「ちょっとの時間なら・・・」と、ちょっとの油断が泥棒の標的になります。


泥棒の傾向がつかめましたでしょうか?
他人事と考えているのが一番危険です。いますぐご自身の家を確認してみましょう。
次回は効果的な防犯対策をご紹介します。

侵入窃盗の防犯対策【防犯実践編】

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