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2012年05月22日

置き引き・スリの防犯対策

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置き引き・スリの防犯対策置き引きやスリは、海外旅行に行くと注意をするという人も多いようですが、日本は安全だからと用心されない方も多いのではないでしょうか?
実は残念ながら、日本は「スリ天国」「ひったくり天国」などと不名誉な名称がついていて、防犯意識の希薄いというお国柄、スリにとってはまさに天国なのです。
スリ自体は近年減少傾向になっていますが、日本は不景気真っ只中。窃盗の類の犯罪は増加していますので、油断は禁物です。今回は置き引きとスリについての、防犯対策をご紹介いたします。


■置き引きは1日に約126件も発生している!

2010年の警察庁調べでは「スリ」は約6,000件、「置き引き」は約46,000件発生しています。46,000件というのは、1日になんと約126件もの被害が起きている計算になるのです。
置き引きやスリは、うっかりしているときや、荷物から少し目を離したスキに被害に遭うことが多く、いつ被害に遭ったのかわからないこともあります。そのため犯人を捕まえることが難しく、盗られたものが返ってこないことも多くあるため、油断をしていると取り返しのつかないことになります。


■置き引き対策のポイント

★駅構内や空港の待合室等
不特定多数の人が集まるため、注意散漫になります。まずはできるだけ荷物をまとめるようにしましょう。また、荷物の数を常に頭に入れ、できるだけ目を離さないようにしましょう。

★電車・バス等
網棚に置いた荷物は、目が届かなくなるため要注意です。居眠りをした場合などは被害に遭う確率も高くなります。大切な荷物はひざの上に置くようにし、どうしても網棚に荷物を置くときは、こまめに確認することが必要です。

★飲食店・映画館等
荷物を置いたまま席を離れないことが鉄則ですが、どうしても席を離れる場合はお店の人に声を掛けましょう。ジャケットやコートを預ける際はポケットの中も注意しておきましょう。
女性に多い傾向ですが、友人とおしゃべりに夢中になっているときや、携帯電話に気をとられているときは狙われやすいので特に注意が必要です。まわりに人がいるから、友人と一緒にいるからと油断せず、自分の荷物はしっかり自分自身で管理するようにしましょう。


■スリ対策のポイント

★スリの主な手口

  • カバンなどを刃物でで切って抜き取る。
  • 電車のラッシュ時を利用して、押し合いながらポケッやカバンから金品を抜き取る。
  • 車内で泥酔などにより、仮眠中のポケットやカバンなどから財布を抜き取る。
  • 網棚や座席に置いてあるカバンや上着などを盗む。
  • 乗車券を買うときなど、何かに気を取られているすきに金品を盗む。
  • 盗もうとするカバンの横に、同じようなカバンを置き、カバンを持ち去る。


エレベーターやエスカレーター、電車や駅構内など、人が混み合う場所では特に警戒が必要です。
女性は、バッグの口を閉じて前に抱えるように持ち、外から中身が見えるようなバッグは避けましょう。紐が長い肩掛けバックも危険です。
男性はズボンのおしりポケットに財布を入れている方もいらっしゃいますが、ポケットから見えている財布はとても無防備です。ポケットにボタンがある場合は、忘れずにボタンをかけるようにしましょう。
また、冬の季節はジャケットやコートのポケットに入れることも多いと思いますが、厚着をしていると触れられても気付かないことが多いため、知らないうちに盗られていることもあります。十分に気をつけましょう。


■被害に遭った場合に備えて

被害に遭わないことが第一ですが、被害に遭ってしまった時も、被害が最小限にできるように普段から心がけることが大切です。
キャッシュカードやクレジットカードは、カード会社の緊急連絡先を控えておき、被害に遭った場合はすぐにサービスをストップしてもらいましょう。
携帯電話も不正使用できないように、パスワードでロックをかけておくようにしましょう。最近のスマートフォンではGPS機能により、自分のスマートフォンが今どこにあるかがわかるサービスもありますので、確認しておきましょう。

ちょっとした油断が招く、「置き引き」や「スリ」の被害。大切な荷物や個人情報が盗まれてしまい、取り返しがつかなくなることもあります。常日頃から被害に遭わない為に、意識して金品を守るように心がけましょう。

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