プロが教える防犯対策
column
2016年01月18日
自動車盗難の防犯対策
近年、自動車盗難や車上荒らしの被害は増加の一途をたどり、TV番組や新聞などで自動車盗難に関する報道を目にする機会も増えました。
それにより、自己防衛に対する意識も高まりつつありますが、十分に対策が取れていないのが現状です。
最近では便利なカーセキュリティー製品が数多く発売されていますが、盗難の傾向や防犯対策を理解した上で使うことが重要です。
■車両盗難被害の多い車種は?
最近は高級車ばかりでなく、軽自動車や低年式の車の被害も急増しています。
高年式の車については、イモビライザ※の標準搭載により車両盗難自体は減少の傾向にありますが、カーナビや車内に保管していた荷物や金品等を狙った車上荒らしは増加の傾向にあるようです。
※イモビライザ・・・カギから発信されるIDコードを車両本体内のコンピュータが照合し、一致しないとエンジンが始動しない盗難防止装置です。
■主な盗難手口
・窓の隙間から針金等を差し込んでドアを解錠し、車両に侵入
・ハンマー等で車のガラスを破壊し、車両に侵入
・工具等を使ってドアを解錠し、ステアリングロックを破壊してエンジンを始動
・車体にマグネット等で隠しているスペアキーを探し出す
・家に侵入し、車のキーを盗む
・レッカー、けん引車で車を丸ごと盗む
・カギを預かる施設で車の使用者になりすましてキーを受け取る
■有効な盗難防止対策
自動車盗難対策として、車のセキュリティグッズも多数売られていますが、以前は主にハンドルロックのみだったこれら商品も、ATシフトゲージをロックする物や、輪止めにより強力に阻止する商品も開発・販売されるようになりました。
これらの商品を複数活用したり、アラームと併用することにより、よりいっそうの防犯対策となります。
・確実な施錠を心がける
・短時間でも車から離れるときは、完全に窓を閉め、キーを抜いてハンドルとドアをロックする
・イモビライザを装着する
・盗難防止装置の活用(警報装置、ハンドル固定器具、タイヤのホイールロック、GPS追跡装置等)
・防犯設備が充実した駐車場を利用する
・貴重品は車内に放置しない
・スペアキーを隠さない